早川 毅 教授 Takeshi HAYAKAWA
職業人として実務に生かせる学問を。意欲ある人に門戸を開く。
富士大学に大学院が2004年設置され、学生を迎えています。非常に大きな手ごたえを感じています。学部から進学した学生も、社会経験を経て自らもう一度学びの機会を得た学生も、自分なりの目標を掲げて熱心に学んでいると感じます。
さて、本大学院の特徴の一つに「実学的であること」があげられます。経済学にしても経営学にしても、また会計学にしても、観念的な研究にとどまらず実社会での応用を考えた技術習得を重視しています。それは教員の専門分野やカリキュラムにもよく表われていると思います。
本大学院は、高度な専門教育を受けたいという意欲のあるかた全てに門戸を開いています。ですから、英語や数学など、経済学・経営学を学ぶ上での基礎学問について、補習などのフォロー教育も行っています。これまで経済学・経営学の専門教育を受けたことのない方でも臆することなくチャレンジしてください。
斉藤 国雄 教授 Kunio SAITO
“アジア金融のプロ”としての経験を伝えたい。
33年間にわたりIMF(国際通貨基金)の職員(アジア太平洋局次長、東南アジア太平洋局長、アジア太平洋地域事務所長を歴任)としてアジア経済を見てきました。タイやインドネシアが、貧しい状態から見る見るうちに経済成長を遂げる様子を目の当たりにし、また多少なりとも関わってこられたと思っています。
こうした経済の現場での経験を、教育という形でもう一度社会に還元できることは大変嬉しいこと。リアルな国際金融情勢を伝えるとともに、経済調査の方法論なども体験を踏まえて指導します。また、債権の証券化や、銀行の不良債権への対応の問題点といったテーマにも取り組んでいますので、“使える経済学”をきちんと学びたい人はぜひ一緒に勉強していきましょう。
藤原 隆男 教授 Takao FUJIWARA
“新しい発見を目指して知的好奇心と熱いエネルギーで共にチャレンジしましょう。
世界の人々は、人類が築き上げてきた財産を守り、未来の人々の発展を願ってこの財産を受け継ぐことに意義を感じています。世界遺産はそのような財産の一つで、機械や鉄道、炭坑の坑道など目に見える経済活動の歴史的な遺産も含まれます。経済活動にはアダム・スミスが述べたような見えざる手による取引の市場経済もあります。経済史は人類のこうした経済活動の積み重ねの歴史を研究対象としています。経済史研究は近代社会の経済活動の担い手である企業の経営活動に注目し、企業経営の歴史それ自体に経済発展の原因があると考えられることから、企業経営の歴史を扱う経営史の研究が行われるようになりました。経済史も経営史も、その時代の生きた経済、生きた企業経営を研究対象とするので、資料や証言などでこれを復元する作業があります。対象とする国の経済や企業によって言語の問題もあるでしょう。しかし、復元作業はたえず新しい発見の連続ですし、発見の喜びと感動は言語の障害を自然に克服すると思います。新しい発見を目指して知的好奇心と熱いエネルギーで共にチャレンジしましょう。
岸田 貞夫 客員教授 Sadao KISHIDA
自立した生き方を目指し税理士として活躍をするために。
知は人を自由にするといわれています。知識を持ち、勉強をし、資格などを取得して、人は実質的に自立、独立し、はじめて自由な境地になることができるということでしょう。大学院に入学しようと思っている人は皆、具体的な目的や夢を持っています。私としては、このような目的や夢を持っている人々をはげまし、支援することを職務と信じています。入学しようとする人は、必ずしも税の知識を持っていない人も多いでしょう。実は我々教員も知らないことが少なくなく、そこで常に知識を補充し、それを体系化しなければならないのです。大学院において一緒に勉強し知ることを楽しみ、目的を持って生き生きとした日々を過ごすことができたならば、これも人生の大きな楽しみの一つです。大学院では判例などを取り入れて、所得税法と法人税法等の基本原則、考え方を理解して、応用できる考え方・知識を持つことが出来たらと思っています。税法の勉強には一般の経済的取引や社会の様々なできごとに関心を持つことが有益であり、必要です。税法の対象は一般経済取引の成果、結果についてであり、税法はそのような結果、成果に対してどのように対応するのかを基礎としているからです。現在、税法を知らなくても、将来、資格などを取得して自立し、自由な生き方を目指そうと大学院で共に勉強することを期待しています。
伊藤 善朗 客員教授 Yoshiro ITO
現代の会計が抱える課題について議論し、理解していきます。
私は20代に当時予算論の世界的権威であったウェルシュ博士(故人)を慕って米国のテキサス大学に留学し、日本人として唯一、共同研究の成果を発表する機会を得ました。これが独学で税理士資格を取得した私が職業会計人への道を捨て、研究者として生きていくきっかけになりました。この体験で得たノウハウはもちろん、これまで会計学・経営学全般にわたって指導してきた実績を軸に展開するのが本講義です。会計学原理のテーマは「会計学とは何か?」を明らかにすることです。具体的には、FASBの概念書を購読しながら、財務報告の目的、会計情報の質的特質、および会計認識・測定の在り方を日米の比較を通して議論し、会計の現代的な役割について理解していきます。将来、税理士として活躍できるよう、会計学についてしっかりと学んでいきましょう。
中江 博行 客員教授 Hiroyuki NAKAE
租税法の基本原則、考え方について、基礎からていねいに指導していきます。
私が税理士を志したのは、30歳の頃。大学の理工学部で応用化学を学び、その後、家業の鉄工所の仕事を手伝いながら税理士の勉強を始め、34歳で資格を取得しました。大学院で税法を学ぶおもしろさは、学問であり実務という二つの側面に尽きるのではないかと私は考えています。「源泉徴収とは?」「消費税の仕組みは?」など、現実の生活と密接に関わっていることが理解できれば、役に立つばかりでなく、経済的な感覚を育むことにもつながります。もちろん、「一読して難解、二読して誤解、三読して混迷」と言われるように、租税法の条文を読んだだけではなかなか理解できないのも確か。本講義では、租税法の基本原則、考え方について、基礎からていねいに指導していきたいと考えています。租税法を理解し、様々な方向に応用していただけることを願っています。
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